愛知県議会議員 神谷まさひろ

東陽町ホンネの日記

2020年10月10日(土)
 既にお気づきの方もおられると思いますが、愛知県議会本会議における私の発言(議案質疑・一般質問)を、このHPから直接見られるようにリンクを貼りました。ご覧頂ければ幸いです。
また、9月議会一般質問のうちコロナウイルス感染症対策については10月1日の日記にやり取りの一部をUPしましたので、今日は[次期愛知県障害福祉計画]についてUPします・・・

(問)次期障害福祉計画策定の考え方とスケジュールは?

(答)本県では、障害者総合支援法に基づく「障害福祉計画」と障害者基本法に基づく「障害者計画」を策定し、両計画に基づき障害者施策を総合的に推進しているところであります。こうした中、今回、両計画における次期計画の策定時期が重なったことを契機に、より実効性の高い計画とするため、両計画を一体的に策定することといたしました。次期計画につきましては、現行計画と同様に地域共生社会の実現を基本理念とし、2018年3月に策定された国の第4次障害者基本計画に準じ、生活環境、医療、雇用、教育、文化芸術活動といった幅広い分野について施策の基本的な方向を示してまいります。また、次期計画では、本年5月に示された国の基本指針に基づき、現行計画の5つの目標に加え、「相談支援体制の充実・強化」及び「障害福祉サービスの質を向上させるための体制の構築」を新たな目標として設定してまいる予定であります。さらに、新型コロナウイルス感染症への対応など、社会情勢を踏まえた取組についても盛り込むことを検討してまいります。
今後、障害のある方や関係団体の代表者等で構成する障害者施策審議会等において御意見を伺いながら検討を進め、来年1月にパブリックコメントを実施し、3月に新しい計画を策定・公表してまいります。

(問)第5期障害福祉計画における「地域生活への移行」が目標どおりに進捗していない原因は?

(答)現行計画における地域生活移行者の目標数については、本県の実情に合わせた数値とするため、障害者支援施設に入所されている方全員を対象に実施した地域生活移行に関するニーズ調査の結果を踏まえ、地域での生活を希望された方177人を目標数といたしました。県といたしましては、目標の達成に向けて、受け皿となるグループホームの整備促進を図るとともに、地域生活を体験する機会の提供や、グループホームの運営に必要となる世話人を確保するための事業を実施してまいりました。こうした中、昨年度末までの地域生活移行者数が60人にとどまっている原因といたしましては、入所されている方の高齢化と障害の重度化がこの3年間で一層進んだことが考えられます。また、ニーズ調査で地域生活を希望した177人のうち約3割の方が、調査の1年後には、地域生活への不安感から、今後の生活先として引き続き現在入所している施設に留まることを希望されており、お気持ちが揺れ動いている方がいらっしゃることが判明いたしました。さらには、地域生活を実際に体験した方から、夜間支援を始めとしたグループホームにおける支援の充実や、複数回の体験の機会を求める声が寄せられており、新たな課題として認識しているところでございます。

(問)次期障害福祉計画の目標値の設定の考え方は?

(答)次期計画の目標については、先ほど答弁させていただいたとおり、新たに2つの目標を加えた7つの目標を設定してまいる予定であります。まず、障害者施設入所者の地域生活への移行につきましては、現行計画と同じく、障害者支援施設に入所されている方全員を対象に改めて実施した地域生活移行に関するニーズ調査の結果を基に、今後の入所者の高齢化と障害の重度化の進行の度合いや、受け皿となるグループホームの整備状況などを総合的に勘案して、本県の実情に合わせた目標値を設定してまいりたいと考えております。また、地域移行以外の「地域生活支援拠点が有する機能の充実」や「福祉施設から一般就労への移行」、「障害児支援の提供体制の整備」などの6つの目標につきましては、国の基本指針並びに今後国から追加で示される具体的な目標値の設定方法を参考に、設定してまいりたいと考えております。今後、障害者施策審議会等において御意見をお聴きしながら、適切な目標を設定し、障害者施策の推進にしっかりと取り組んでまいります。

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