9月10日(水)~12日(金)まで経済労働委員会の県外調査を行いました。
10日は熊本県庁に伺い、世界最大の半導体受託製造企業であるTSMCの日本初となる工場(jasm)が熊本県に建設されることになった経緯及びTSMC工場の誘致を契機とした地域経済の活性化に向けた取組み、更には誘致によって生じた課題について、熊本県の職員さんからご説明を頂いた後、現地で工場外観を視察しました。
課題としては、周辺の渋滞対策、地下水の保全、地価の高騰、急速な人口増加に伴う社会資本の不足などが考えられますが、私は一番大きな課題として「TSMCの誘致によって地元中小企業が潤ったか」といった視点で質問をさせて頂きました。熊本県としても正にその点が一番重要であるとの認識の下、様々な施策を行っておられ、その具体的な事例について説明を頂きました。
11日午前中は福岡県北九州市の魚町銀天街を視察しました。
2018年に「SDGs商店街宣言」を発表し、全国初のSDGs 商店街として活動を開始するなど、先進的な取組が注目されている魚町銀天街の商店街振興に向けた取組みについて説明を聴取するとともに、現地調査を行いました。
説明して下さったのは理事長の梯氏、理事長として13年、それ以前は副理事長として商店街活性の事業に様々取り組んで来られた梯氏は司法書士と言うこともあって非常に専門的で、新しいことに果敢にチャレンジするリーダーでした。商店街の活性化にはこうした強い思いを持って皆を引っ張るリーダーの存在が重要であると再認識しました。
午後からは福岡県北九州市にあるサンアクアTOTO株式会社に伺いました。
働く意志と能力がありながら就労の機会に恵まれない障がい者に、働きがいのある職場環境を提供することを目的に1993年に設立されたTOTOの特例子会社です。
2025年4月時点で従業員144名中93名(うち重度障がい者37名)を障がい者が占める同社の障害者雇用に向けた取組みについて説明を聴取するとともに、工場視察を行いました。障がい者と健常者の雇用条件は全く同じです。
12日は福岡県北九州市にある公益財団法人北九州観光コンベンション協会を訪れました。
産業都市としての歴史・文化を有する北九州市において、観光とコンベンションの両面から地域振興を図ることを目的に活動する同協会の事業概要(観光事業、MICE誘致事業、展示会事業など)について説明を聴取するとともに、施設調査を行いました。
産業観光の推進には、情報発信などを含めて旅行者にどのようにアプローチするかが鍵を握っていると思い、その点を質問させて頂きました。