12日は白老町にある民族共生象徴空間(ウポポイ)を視察しました。
この施設はアイヌ文化の復興・共生を目的に整備された国のナショナルセンターで、2020年に開業しました。総事業費は約200億円、年間の運営・維持管理費は令和5年度の経費例では約14.9億円が計上されています。
アイヌ文化の復興・継承、先住民族としての尊厳回復、教育・研究拠点の整備、地域振興(観光促進)といった意義は大変重要な視点であるとは思いますが、建設費や運営費の規模、費用対効果(来場者目標と現実との差)には疑問を感じました。
13日は『札幌市図書・情報館』を視察しました。
この施設は、従来型の「本を貸し出す図書館」とは少し異なるコンセプトを持っています。主なポイントとしては・・
①「課題解決型図書館」として、仕事(ビジネス)、暮らし、芸術など、実用的・専門的分野に関する情報提供や調査相談に重きを置いています。
②館内の本は「貸出不可」となっており閲覧が中心です。但し、市内他館から取り寄せた資料などの窓口はあります。
③ 2階は「WORK(仕事関連)」「LIFE(暮らし・福祉・法律など)」「ART(芸術等)」の3領域に、1階は「札幌や北海道といった郷土」に特化し分野ごとに蔵書が整理されています。
④設備や利用環境としては、WiーFi、電源席の他、グループでの利用が可能なエリアや会話可能なスペースもあります。飲み物の持込みも可能でゆったり過ごせる「知的空間」です。
⑤ 札幌市の中心部、札幌市民交流プラザ内にあり、地下歩道と直結しておりアクセスしやすい立地にあります。
⑥約4万冊程度の蔵書を所蔵し、利用者としてはビジネスマンをターゲットにしているとのことでした。
今回の調査を今後の議員活動に活かして参ります。