愛知県議会議員 神谷まさひろ

東陽町ホンネの日記

2023年10月2日(月)

9月定例愛知県議会は代表質問で、自民党・あいち民主共に幹事長が登壇しました。代表質問では警察に関することは県警本部長が自席から、教育委員会に関することは教育長が自席から答弁しますが、そのほか大半のことは知事自らが登壇して答弁します。

このHPでは教育長が答弁した「不登校対策」について紹介します・・・

■「校内フリースクール」の設置について

◎不登校の数は、近年、特に中学校で急増しており、担任や支援員が配置され、学びの環境が整った「校内フリースクール」の設置を促進することは、子供の学びの場を確保するために、大変重要であると認識している
◎県内では一部の市で独自に「校内フリースクール」の設置を進めているが、県全体への普及は、これからという状況
◎そこで県教育委員会では、今年度から尾張旭市立旭中学校と幸田町立北部中学校の2校に「校内フリースクール」を設置し、その効果を検証するモデル事業を開始している
◎この2校では、9月15日現在、あわせて19人の生徒が「校内フリースクール」を利用しており、担任と支援員を配置して生徒の指導や支援に当たっている
◎新たな居場所ができたことによって、教室に居づらい生徒が安心感をもって自分のペースで学習に取り組んだり、長期間自宅から出ることができなかった生徒が登校できるようになった
◎今後は「校内フリースクール」の効果を県内の市町村に向けて発信し、全ての公立中学校において、不登校の子供たちの学びの場が確保できるよう取り組んでいく

■メタバースを活用した学習機会の提供について

◎メタバースという仮想空間では、アバターと呼ばれる自分の分身となるキャラクターを通して相手と会話をする匿名性から、コミュニケーションがとりやすいというメリットがある
◎県教育委員会では、昨年度から、県立御津あおば高校において、メタバースを活用した学習活動を行っている。他校の生徒や民間企業の社員の方と意見交換を行う際に、互いの顔を見ながら行う時よりも、活発にコミュニケーションができるといった効果が出ている
◎今年度は、不登校や病気療養中など登校できない生徒が、自宅で学びを継続できるよう、メタバースを活用した遠隔授業を行っている
◎こうしたメタバースを活用した学習活動は、自宅から出られない不登校生徒の学習機会を確保する上で有効な手段の一つではあるが、不登校生徒は学習以外の面でも、きめ細かな支援を必要としている
◎そのため県教育委員会では、昨年度以来、春日井市が連携するNPOとの間で、メタバースを活用した不登校支援についての情報交換を行ってきた
◎そのNPOが実施しているオンライン不登校支援は、教科の学習だけでなく、利用する生徒一人一人にカウンセラーがついて、心理面のサポートを行うとともに、クラブ活動に関するプログラムなども用意されており、学校に通うことのできない不登校生徒への支援ツールとして、より充実した内容となっている
◎そこで、春日井市や他県の自治体の取組を注視しつつ、メタバースを活用した教育プログラムを開発している団体や企業と連携し、自宅から出ることが難しい不登校生徒への支援の一層の充実に、しっかりと取り組んでいく

このメタバースを活用した不登校対策は、8月7日に私が所属する子ども・子育て対策特別委員会での県内調査で実際に春日井市を視察した項目ですから答弁内容がとても良く理解出来ました。正に「百聞は一見に如かず」ですね。

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