建設委員会の県内調査。午前中「県庁の屋根改修工事について」説明受けた後、現場を視察しました。準備工事を含めて40ヶ月に及ぶ工事で、事業費は約14億円です。
県庁建物は2014年に国の重要文化財に指定されていますので、文化財保護の観点から、可能な限り既存木材を利用しています。
これまで緑青に染まっていましたが、今回の工事により銅色に戻ることになります。県庁は「緑色の屋根」と言ったイメージでしたから、工事完了後は少し戸惑うかもしれませんね(笑)
午後からは木曽川に架かる「新濃尾大橋(仮称)」の整備事業調査を行いました。
先ず、一宮市役所尾西調査において事業概要説明を受けた後、整備現場を見学しました。現在の濃尾大橋が慢性的に渋滞しているためそれの解消、災害時の道路ネットワークの強化を目的に橋長759m、2車線、片側歩道付きで整備がされています。
ところで、木曽川によって二分された尾張国と美濃国間の交流を古くは渡し舟が支えていました。そして、新濃尾大橋の下流約3kmのところには今でも愛知県一宮市西中野と岐阜県羽島市を結ぶ「中野の渡し」があるのです。木曽川で唯一現存する渡舟として愛知県が運営をしている無料の渡船です。しかも県道の一部とのこと。
これが、新濃尾大橋が完成すると廃止されてしまうのか、あるいは一宮市が変わって運営してくれるのか・・・どうやら微妙な段階のようです。歴史を継承する意味でもぜひ残して欲しいものです。