自民・公明・立憲・国民が推薦し、決して多選とも言えない3期目の挑戦、大きな失政やスキャンダルもない現職に、10年間国会議員をしていたとはいえ組織力の劣る新人が当選するとは、全く予想だにしていませんでした。
この結果を聞いて昨年1月31日付けのちょっと古い日経新聞を取り出して読み返してみました。この新聞は私の県議会議員選挙前、不安な気持ちの私を勇気づける目的で「読んでみろ」と面高後援会長が下さったもので、「既成政党・団体に逆風強く」の見出しが印象的な千葉大学の水島教授による執筆です。
平成の30年間で日本の有権者の団体所属は劇的に減少した。一方で、そうした団体に属さない[無組織層]は激増して今や有権者の半数に迫る。無組織層の人々にとって、地縁や仕事絡みで団体に加入し系列の政治家・政党を支持する従来のルートはもはや縁がない。既成政党や既存の団体への不信も強い、選挙では団体の指示ではなく、メディアやネットの情報を基に自分で判断する。
政党組織や中間団体などの媒体を経由しないという「中」を抜いた政治、すなわち「中抜き」政治が有力な政治のあり方となっている・・・
このような内容だったと思います。「時代は着実に変化している。そして選挙のあり方も着実に変化している」改めてそのように感じる岡崎市長選挙でした。