昨日、私学助成の拡充や公私間格差の是正、高校無償化を求める父母懇に出席しましたが、そうした方々の永年の活動により公立高校の授業料は実質的に無償化され、来年4月からは私立高校でも無償化される見込みとなりました。それは素晴らしいことなのですが、そのことにより公立高校の志願者が減少するといったことになり、今春、公立高校全体で2300人を超える欠員が生じることになりました。
そこで愛知県では「県立高校の魅力化」に取組んでおり、本日の代表質問において取組内容に関する答弁がありました。教育長の答弁を紹介します・・・
■今年4月の中高一貫校やフレキシブルハイスクールに続き、来春には、探究型をはじめ、高度ものづくり型や不登校生徒がゆとりをもって学べる中高一貫校を開校します。
■足助高校には本県初の「観光科」を設置するなど、多様なニーズを踏まえた様々なタイプの学校づくりを進めております。
■こうした学校を含め、今後は、それぞれの学校の特性に合わせて、生徒の興味・関心のある分野の探究活動や、創造力・課題解決力を育むアントレプレナーシップ教育、生徒のペースに合わせた学習などの充実を図り、県立高校を生徒が学ぶことに喜びを感じ、自身の成長を実感できる「学びの場」としてまいります。
■地域や企業と連携したキャリア教育の充実を図り、生徒が早い段階から将来の職業について考える機会を増やすことで、自らの進路を主体的に選択できるよう、しっかりと支えてまいります。
■専門高校については、大学や企業との連携を一層すすめ、先端の研究や生産現場における実用的な技術などを学べる機会を充実させてまいります。
■国による専門高校を含めた公立高校への支援の拡充の動向を注視しながら、時代の変化に即した新しい施設設備の整備を進め、実践的な知識や技術を習得できる学校にしてまいりたいと考えております。
■こうした取組を通して、子供たちにとって魅力的な教育活動や学習環境を提供し、県立高校を取り巻く環境が変化する中でも選ばれる、魅力ある学校にしてまいります。