日本消費者連盟やOKシードプロジェクトなどの呼びかけで開催された『ゲノム編集魚を考える市民集会in京都』に参加しました。300名ほどの会場は満席です。
第1部の基調講演は安田節子氏による「ゲノム編集食品は未来の食卓をどう変えるのか」、第2部は天笠啓祐氏と河田昌東氏によるトークセッション「ゲノム編集魚の何が問題か」、そして第3部は印鑰智哉氏・松平尚也氏・NOCO氏によるパネルディスカッション「ふるさと納税返礼品にゲノム編集トラフグ」、質疑応答の後、最後に漁業者によるアピール、ゲノム編集トマトに関するアピール、「ストップゲノム編集」京都宣言を満場一致で採択して終了しました。
筋肉生産抑制遺伝子を破壊するゲノム編集によってサイズが大きくなり肉厚となった真鯛、食欲抑制ホルモン「レプチン」受容体遺伝子を破壊することで、満足感が失われ餌を食べ続けることになり成長が早くなったトラフグなど、ゲノム編集は「魚」においても既に生産がされており、トラフグにおいては京都府宮津市においてふるさと納税の返礼品にも採用されています。
このようにゲノム編集魚は私たちの身近な食卓に及ぼうとしていますが、そのことを表示する義務はないのです。私はこの点は大きな問題だと思っています。今後も「農産物」だけではなく「魚」についてもアンテナを高く張って「食の安全を守る」という立場で監視して行きたいと思っています。