今日も内外情勢調査会懇談会に出席しました。昨日のは「全国懇談会」そして今日は「名古屋支部懇談会」です。
講師は、政治ジャーナリストの城本勝氏です。NHKの政治部記者、解説委員などを歴任し「日曜討論」のキャスターや「NHKスペシャル」の解説役を長年務められた方です。これまで歴代22の総理大臣を直接取材してきたという、まさに日本政治の変化を現場で見続けてきたジャーナリストです。演題は「高市政権と日本のこれから」
特に印象に残ったのが、「政治は常に変化して、予想外のことが起きる」という言葉と「長期政権は必ず腐敗する」という厳しい指摘です。
高市政権そのものはまだ発足から1年にも満たないものの、自民党政権という大きな枠組みで見れば、すでに13年続いています。長期政権には、政権運営の安定というメリットがある一方で、どうしても「おごり」や「気の緩み」が生じる。そのことを忘れてはいけないという指摘でした。
また、「政治は右と左の間を、振り子のように行き来する。それによって政治は安定する」という話も印象に残りました。政治は一方向に進み続けるものではなく、社会の変化や国民の意識によって揺れ戻しが起きる。だからこそ、異なる意見が存在すること自体が、民主主義にとって重要なのだと思います。
経済については「日本は本当に豊かになったのか」という問いが投げかけられました。講演資料では、1985年から2025年までの成長率・株価・為替・世帯平均所得などを比較。株価は大きく上昇している一方、経済成長率は低下し、円の価値も大きく変化しています。
「日本を強く、豊かに」という政策を進めるのであれば、株価や一部の経済指標だけではなく、国民一人ひとりが暮らしの中で「豊かになった」と実感できる社会をどうつくるのか。そこが問われるのだと思います。
そして、もう一つ考えさせられたのが「消費税」の話です。城本氏は、消費税を導入した竹下登総理について、「強い意志を持ち、国民に訴え続けて制度をつくった。そのような強い意志でつくられた消費税を、わずかな審議時間だけで減税してよいのか」という趣旨の問題提起をされました。
消費税を減税するかどうかという結論そのものではなく、国の税制を変えるのであれば、その目的や財源、将来への影響まで含めて、どれだけ国民に説明し、議論を尽くすのかという問題として受け止めました。
地方議員である私自身も、国政の動きを決して遠い世界の話として捉えるのではなく、愛知県民、そして刈谷市民の暮らしにどのような影響があるのかを見極めながら、これからも県政に向き合っていきたいと思います。大変勉強になる講演でした。