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日曜日, 8月 09, 2020

2020年8月9日(日)

刈谷市郷土文化研究会2020年度第2回談話会に出席しました。

会長は刈谷北高校時代、社会科の授業でお世話になった岡本建国先生。今年の3月まで刈谷北高校の事務局長をしておられた同級生の杉浦弘明君を誘っての参加です。

講師は山田孝先生、[名古屋市広見国民学校学童の富士松村への集団疎開」という演題です。講演内容を紹介しますと・・・

・昭和19年8月9日と10日に名古屋市広見国民学校学童が富士松村に集団疎開をして富士松北国民学校と富士松南国民学校で学ぶことになった。
・亀城国民学校と小高原国民学校には名古屋市呼続国民学校の児童が疎開
・疎開には「縁故疎開」と「集団疎開」がある。様々な事情で疎開できない「残留児童」もいた
・「縁故疎開」→疎開先の学校への転校生として扱う
・「集団疎開」→疎開先の学校の児童になるのではなくあくまで広見国民学校の分校の位置づけ
・教える先生は広見の教師
・分教場が設けられたり、午前と午後の2部授業
・そのため地元の子供と疎開児童の交流は極めて少ない
・住まいは井ケ谷・東境・一ツ木・一里山・泉田のお寺で受入れ
・保護者は児童の生活費として月10円を負担
・それ以外は国・愛知県・名古屋市が負担
・配給統制物資→集団疎開学童用として受入れ市町村に割り当て
・野菜・魚介類など副食の材料→極力疎開先で調達
・疎開学童も食糧・燃料等の自給生産にあたる

参加者の中には自らが疎開を経験した方もおられ、その方の体験談を聞くことも出来て、平和への思いを改めて強くすると共に、こうした話を次の世代に語り継いで行くことの大切さを感じました。