愛知県議会議員 神谷まさひろ

東陽町ホンネの日記

2020年4月20日(月)
「日本における季節性インフルエンザによる年間の死亡者数は約3000人だと言われています。新型コロナウイルスによる現時点での日本での死亡者数に比べて遥かに大きな数字なのに、季節性インフルエンザの時に医療崩壊の危機があまり言われないのはなぜだろう?」とずっと疑問に思っていました。

その疑問に京都大学IPS細胞研究所の山中伸弥教授が次のように答えてくれています。



「季節性インフルエンザが原因で亡くなる方は、もともと他の病気で入院されていた方が、インフルエンザをきっかけに細菌性肺炎を併発するなどして亡くなる事例が多いです。この場合、病気の進行が比較的緩やかで延命措置が必要な患者が集中する事態にはならず、人工呼吸器が足りなくなることはほぼありません。
 
ところが新型コロナウイルスは、普通に元気だった人が一気に肺炎になり重症化する恐れがあります。そうなると人工呼吸器が足りなくなり、どの患者を生かすかの選択を迫られる事態も生じます。私自身は元気で季節性インフルエンザになっても死ぬリスクはまず無いと思っています。ところが新型コロナだと数%の死のリスクが生じる。20代、30代でも感染すると500人に1人は亡くなると報告されています」

私は少なくとも2月上旬頃までは、この季節性インフルエンザの感染者数や死亡者と新型コロナウイルスでのそれとを比べて「新型コロナウイルスで過度に自粛し過ぎだ。過度の自粛により経済が死んでしまう」と考えていました。もちろん今はその考えを反省して改めています。

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