君主に求められるのは「強制」すること。
菅義偉が愛読するマキャヴェリ「君主論」の中の言葉です。
マキャベリは長くフィレンチェで秘書官をやっていました。
官房長官みたいなものです。
当時、政治がとても不安定でした。
それをマキャヴァリは、じーっと観察していました。
そして君主に必要なのは、人の意見を聞かず人を押さえつけることだと悟りました。
人は信用してはならないとも。
「情けがかえって、無秩序を生み、殺戮や略奪を生む」
冷酷さと強制で強い国家を作るのが彼の理想でした。
普通、愛読書にマキャヴェリをあげる人は少ないです。
「必要なときは善を捨てて悪を行う」と公言する人は、そうはいないからです。
しかし菅義偉は公言しています。
そして今、それを実行しています。
「真のリーダーシップには、キツネのずるさと獅子の強さが必要なんだ」
こう言って憚らない人に、私たち日本人はなれてない。
「まさかそこまでの人はいないだろう」とお人好しでいます。
昨晩、熱が下がったので、部屋にあった「君主論」をつらつらと眺めていました。
また熱が出そうになりました。