愛知県議会議員 神谷まさひろ

東陽町ホンネの日記

2021年5月8日(土)

土屋総研主催によるZoomを使ってのシンビオシスフォーラム「重度障害者の活きるを考える」に参加しました。

重度訪問介護サービスの根拠法である障害者自立支援法や、その前の措置制度が出来た時の担当課長であった村木厚子氏、厚労省の役人時代から「施設から地域」を訴えておられた元宮城県知事の浅野史郎氏がパネリストとして出演されるとのことで楽しみにしていました。

これまでの障害者福祉施策の歴史の中で「障害者福祉が大きく前進したなぁ~」と思える出来事がありました。それは2006年に障害者自立支援法が施行されたことです。そしてその芽は既に法律施行の数年前から見られました。それは2003年度よりそれまでの「措置制度」から、新たな利用の仕組みである「支援費制度」に移行したことに遡ります。

「措置制度」では福祉サービスを行政が決定して、行政が障害者に与えるといったイメージ(=つまりサービスを受けることを障害者が望んだとしても必ずしも受けることが出来ない)であったものを、支援費制度では障害者自らがサービスを選択し、事業者との対等な関係に基づき、契約によりサービスを利用することとなったのです。その後、サービスの裏付けとなる予算の確保、応益負担・応能負担の議論や介護保険との一本化といった議論を経て2006年に障害者自立支援法がスタートしたのです。

こうした制度を作った時の気持ちや苦労話を聞くことはとてもためになることだと思っています。「初心忘るべからず」常に制度の原点に思いを馳せながら制度の充実に議員の立場からも尽力して行きたいと思います。

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