愛知県議会議員 神谷まさひろ

東陽町ホンネの日記

2022年9月16日(金)

権力や時勢におもねることなく、ジャーナリズムの精神に則った報道を続けるTBSの「報道特集」・・私はこの番組が大好きでリアルに見られない時は必ず録画をして見ています。

その「報道特集」、明日の特集は『有機農業の未来は?』という内容だそうです。以下、日本総合研究所調査部主席研究員藻谷浩介氏のコメントです↓↓

エネルギー価格や食料価格の世界的高騰に、円安が追い打ちする中、輸入品に頼らない食料自給が求められています。しかるに日本では、化学肥料の原料がほぼ全量、中国などから輸入されているのをご存じでしょうか。

世界的な気候変動と戦争で食料は不足し、肥料資源も奪い合いとなっており、国内農業の採算性は悪化しています。しかも、土壌の成分検査を怠って過剰に施肥する習慣を持つ農家も多く、これが生産性や品質を落としています。

問題は肥料だけではありません。日本の肉や卵は良質ですが、畜産・養鶏に不可欠なトウモロコシなどの飼料も、これまたほぼ全量が輸入です。輸入飼料の価格も高騰しているうえ、家畜糞尿を垂れ流すと、輸入飼料内の窒素分が土壌や地下水に過剰に蓄積され、健康被害が起きます。ここでも飼料作物の自給率向上と、糞尿のリサイクルが急務です。

こうした問題への対応のカギは、肥料を堆肥や家畜の糞尿などから自給する、有機農業の普及です。適切な肥料と飼料で健康に育った作物や家畜を頂くことは、食べる側の健康にとってもたいへん重要なのです。

EUでは、8年後の2030年までに、有機農業を抜本的に普及させることを定めて取り組んでいます。日本でも農水省が「みどりの食料システム戦略」を策定し、有機農業促進を高く掲げ始めました。しかるに日本国内の耕作地に占める有機農業地の比率は、わずか0.6%。なぜなのか?

明日17日(土)17時半~19時のTBS報道特集は、こうした現状に鋭く突っ込み、未来を先取りする事例を紹介します。


▲TOP