6月定例愛知県議会。本日は自民党5名、あいち民主2名の議員が一般質問に登壇しました。その内5名の議員が農業・水産業・畜産業といった一次産業をテーマにした質問をされました。
その中で、米作りに関して「不耕起V溝直播栽培」という言葉が出て来ました。そうです、先日訪問した農事組合法人よさみさんの説明の中でも出て来た言葉です。「今後も増え続ける地域からの農地委託需要に応えるために水稲では不耕起V溝乾田直播により作業分散等の工夫を凝らしながら、作業効率の改善を重視した経営に取組んでいる」と仰っていたのを思い出しました。
農業水産局長の答弁によりますと、この「不耕起V溝直播栽培」は、愛知県農業総合試験場が、1994年に開発した技術で、乾田ほ場に専用の播種機でV字型の溝を切り、種もみと肥料を同時に播くことで、育苗と田植え作業を省略でき、中干しも不要な省力稲作技術とのことです。移植栽培に比べ労働時間が30%削減できや作業期間の分散ができることから、栽培面積の規模拡大が可能であり、愛知県の全栽培面積の15%約3,800haに普及しており、愛知県以外でも23の道府県にも導入されているとのことでした。
偶然にも、議場での議論とつい先日視察した内容とがタイムリーに一致しました。やはり大切なことは「現地現物」、議論のやり取りがとても判り易く感じました。
(写真:答弁する農林水産局長です)