愛知県議会議員 神谷まさひろ

東陽町ホンネの日記

2021年6月4日(金)
愛知県では現在『ジブリパーク 』の整備を進めています。

来年秋に「青春の丘」「ジブリの大倉庫」「どんどこ森」の3エリアを開業、その概ね1年後に「もののけの里」「魔女の谷」の2エリアを開業予定です。そして6月議会には次のような工事請負契約の議案3件が上程されます。

◎「青春の丘」「ジブリの大倉庫」の演示工事
 
両エリアの演示の実施設計を行った株式会社 乃村工藝社 と随意契約により契約締結。同社には、「三鷹の森ジブリ美術館」や「サツキとメイの家」の演示工事の実績があります。契約金額は21億余円、工期は2022年9月30日までです。

「青春の丘」エリアでは、映画「耳をすませば」に登場する「地球屋」の内部を表現するとともに、ロータリー広場に電話ボックスや掲示板などを設置し、作品の雰囲気を演出します。また、映画「猫の恩返し」に登場する「猫の事務所」の家具や小物等をミニチュアサイズで制作します。地球屋の内部は、古い家具などが置かれたアンティークショップの店舗となっており、「耳をすませば」の主人公月島雫 が猫の人形バロンやからくり仕掛けの付いた時計と出会った部屋を表現。また、雫の同級生天沢聖司 がバイオリン工房 として使っていた部屋も表現します。

「ジブリの大倉庫」エリアでは、映画「借りぐらしのアリエッティ」の世界を表現した「床下の家と小人の庭」、映画「天空の城ラピュタ」に登場する廃墟となったラピュタ の庭園「天空の庭」や全長6.3mの「空飛ぶ巨大な船」、子どもたちが映画「となりのトトロ」の世界で遊べる部屋などを整備します。

◎「もののけの里」「魔女の谷」の建築・造園工事
 
「もののけの里」「魔女の谷」の建築・造園工事については、ECT方式の技術協力者である鹿島建設株式会社と随意契約により契約を締結。契約金額は105億余円、工期は2023年6月30日までです。

「もののけの里」エリアは、映画「もののけ姫」の世界観をモチーフに、映画に登場する「タタラ場」を元にした和風の里山的風景をイメージ。タタラ場、炭焼き小屋、休憩処などの建築工事とともに、オブジェ、遊具、園路、植栽等の造園工事を行います。

「魔女の谷」エリアは、映画「魔女の宅急便」や「ハウルの動く城」などに描写される北欧風の空間をイメージ。ハウルの城 やオキノ邸 、レストラン棟などの建築工事とともに、遊具、園路、植栽等の造園工事を行います。また、今年公開予定の映画「アーヤと魔女」の「魔女の家」も整備します。

◎公園北エントランス整備工事

北エントランスは、ジブリパークと調和した景観や公園の表玄関にふさわしい広場となるよう整備します。玄関口として象徴的なメインゲートを新たに設置。メインゲートをくぐった先の広場の中央には総合案内センターを設けます。

園路の終点となる林床花園入口広場には、新たに楼門を設置します(写真)。この楼門は、名古屋市中村区に1923年に建築された料亭「稲本」に存在していた門で、建物と合わせて名古屋市都市景観重要建築物に指定されていました。ジブリパーク整備に合わせて、この広場に設置するものです。中国風の屋根とベンガラ色の壁は、「千と千尋の神隠し」の湯屋である「油屋」を彷彿させ、異界に導かれるような魅力があります。

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