昨夜、刈谷まちづくり市民会議10月例会に出席しました。
ゲストスピーカーはfarm to table代表の望月雅美さんです。farm to tableというのは、人にも地球にも優しい地元さんの食材が学校給食に取り入れられることなどを目的に2021年3月に設立された市民グループで、大府市を中心に活動しており、農業や肥料等を施さない米や大豆の栽培、食や環境にまつわるワークショップ等を実施しておられます。大府市内の有機農業や慣行栽培からの有機転換者等で構成し、有機農業の普及を図る団体「おおぶニックのWA」にも参加し、生産者支援や加工品販売を加工品開発を行っています。
望月さんと出会ったのは今から5年ほど前、千葉県のいすみ市などの例を参考にしながら、大府市でもオーガニック給食を実現しようとする活動がスタートした頃です。今日の望月さんの報告を聞いて、素晴らしいリーダーシップと持ち前のバイタリティーで立派な成果を上げられたなぁ~と感心すると共に嬉しい気持ちになりました。
有機農業の推進には、「無農薬・化学肥料なしでコストと手間暇を掛けて生産してもそれに見合うだけの価格で間違いなく購入してくれる存在」が不可欠であり、それが学校等の給食なのだと思います。そしてそのためには、給食をセンター方式で行っているのではなく、自校・自園方式で行っていることがポイントであると思います。その点が刈谷市において大府市のように有機食材での学校給食が進まない理由のようにも感じました。
いずれにしても、市民の小さな力が様々な分野の人々と繋がり大きな力となり、行政に働きかけることによって市民の夢が実現したことは本当に素晴らしいことだと思います。市民活動が行政を動かす代表事例のような活動です。これこそが「市民の政治参加」「実体験から学ぶ主権者教育」ということだと思います。